こどもたちがミラノへ戻り2週間、イタリア保健省からの通達に沿った自主隔離をここ自宅で終了している。
自分たちの時もそうであったが、14日間におよぶ閉じ籠り生活はかなり長い。近所への簡単なショッピング(お買い物)くらいは黙認?されても、結局、隣人との接触を禁ずるという通達なので家族以外の人々とは会っちゃいけないということになる。当然であろう。夏にイタリアの清々しい太陽光を浴びることのできないもどかしさはあるけれど、今回はそれぞれの部屋で自由に寛げる自宅待機ということであり、東京のホテルに缶詰めにされていた春の14日間と比べると遥かに楽であったと口々に呟いている。
自粛期間が終了した8月20日より、こどもたちとどのようにひと時の晩夏を過ごそうと考えてみた。いや、こちらに戻ったあたりから周到に計画してきた、といったほうが正しいかもしれない。
イタリアのこどもたちは通常なら夏休み、有意義なバカンスを過ごしている頃合いだ。しかし今夏は、ウイルスの感染拡大により春休みからそのまま夏季休暇に突入したような感じである。いつものような充実度はなく高揚感もないに等しい。
娘の通うミラノの大学は9月14日より新学期の再開を決めているが、実際大学に赴き授業を受ける参加型とPC等を使い離れた場所から学ぶリモート受講型が選択できるのだという。息子の高校卒業試験(国家試験)も特例ではありながら日本帰国時にリモートで行ったことを考えればどれほどの非常事態下にあったかということが呑み込める。
息子は現在、9月上旬にはじまる大学入試に向けて血眼になっているが、毎日を室内で過ごさざるを得なかったことでやや煮詰まってきている。リフレッシュさせてあげるためにもどこかへ出掛けようと提案してみたが返事は芳しいものではなく「ほっといてくれ!」とあっけなく一蹴される。しかし、「受験生でも腹は空くだろ。好きなもの食べに行こう」と誘えば、「じゃ、お寿司」と簡潔。中国人のやっているAll you can eatながらネタが新鮮で酢メシの美味い馴染みの店が近所にあるのでまずは解禁を祝し出掛けている。
娘の希望は真夏のオペラ鑑賞。ソーシャル・ディスタンスを問われる今、これは難題ではあったが、ヴェローナの野外劇場で特別公演があると知って出掛けることを即決する。
本年度のヴェローナ音楽祭は、ウイルス感染の収束がいままだ決め手を欠くということもあり、早々と中止が発表されていた。いくら外気に触れることのできる野外でのオペラとはいっても、演技をしながら歌うということはリスクはある。オケピットも然り、客席をどのようにセッティングするかということも大きな課題となる。
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